【教師の待遇】公務員のメリット5つ、デメリット5つ

「公務員」に対しては、様々な言われ方がされています。

そのイメージについても2つに分かれるでしょう。

民間と違っている事に対して、「うらやましい」と「うらめしい」です。

様々な場所で言われていることは、真実でもあり誇張されていることでもあるので、今回は、今まで公務員だった私が、働いていた中で実感したメリットとデメリットをまとめました。

なお、これはあくまで「私」の考えです。そしてこの記事で言う「公務員」は「一般職の公務員」を指します。政治家や政治任用のポストなど「特別職の公務員」は該当しません。また、私は一人の地方公務員でしたので、記事は地方公務員から見た公務員の姿となります。

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メリット5つ

公(おおやけ)に関わる仕事ができる

私は公立学校職員という立場の「公務員」でしたが、その他の公務員の方も含めて、「公」の仕事ができます。

これこそ、職業としての公務員の醍醐味でしょう。

最近では、NPO法人や民間企業でも営利目的ではなく、社会の為になる仕事をされているところもありますが、公務員こそ社会一般の利益になることを追求して仕事をする中核です。

また、例えば警察官、消防士、教員など第一線で働く公務員には、その職務を遂行するために十分な力が与えられています。

基本的に、その仕事に対して誰にも疑われず、必要とされることが公の仕事の良さかなと思います。

安定した月収が得られる

公務員を職として選ぶときに、真っ先に思い浮かぶことかと思います。

間違いなく、その通りです。公務員の給与は税金という形で納められた中から出されます。

公務員の職自体は景気の変動による売り上げに左右されませんので、基本的に安定した月収が得られます。

とにかく、安定した生活をおくることを望むなら、これほど安定的な雇用先は無いでしょう。

福利厚生がしっかりしている

福利厚生は大変しっかりしています。各公務員組織によって若干の違いはありますが、互助会制度による各種手当や余暇に対するフォローも万全です。

有給休暇も公務員は1時間単位で取得できますので、ちょっとした用事を済ませなければならない場合に便利です。また、出産・育児休暇も最長3年間保障されますので、女性にとっても働きやすい職場でしょう。

その他、病気休暇・休職や子供の看護休暇など、働く労働者にとってありがたい制度があります。

基本的に終身雇用である

一般職公務員は原則的に解雇はされません。

刑事罰を受けたり、職務上で重大なミスを犯したりしなければ、免職にはならず、定年までその地位が保障されます。

そして、昇級も定年まで安定的にありますので、長く働けば働くほど経済的に優遇される職場です。

社会的に立場が安定している

「公務員です。」

自分の仕事を他人に説明するときに、一言で済みます。その方が、もっと詳しく知りたい時はさらに「市役所勤務です」「学校職員です」と付け加えればいいです。

とても卑近な話ですが、公務員はモテます。

よくお見合い番組なんかで、自衛隊や警察、消防の方が人気を集めるのは、彼らの人間性が素晴らしいことも当然なのですが、「公務員」という安定感が魅力的な面も否定出来ないと思います。

また、信用も絶大です。ローンを組むとき「公務員です」と言えば、よほどの事が無い限り審査には通りますし、利率も低く抑えてくれます。

社会的な立場が強いことに魅力的な人は、公務員をおすすめします。

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デメリット5つ

異動によって、望まない仕事をすることがある

ある意味、「巨大企業」なので、頻繁に異動があります。

役所内の事務系職員は2、3年で異なる部署に異動するのが常だそうです。

警察、消防、教員などの現業系公務員でも、異動によって全く異なる職場に配属されます。

その結果、自分がやっと慣れた仕事と、強制的に引き離されて、また一から仕事を覚えて、人間関係をつくりなおす...その作業が何回も定年まで続きます。

しかもその職場は、毎回自分が望み、自分に合ったものになるとは限りません。自分に合わないところへ異動しても、途中で動くことは基本的にできません。

組織から一つの「コマ」として使われることに、耐えることが求められてしまいます。

スペシャリストになりずらい

1の異動の話の続きになります。

何か一つのことを究極的に極めるスペシャリストは、公務員の世界ではあまり歓迎されません。

組織側の視点からすれば、どの部署でも仕事ができるゼネラリストが多数いた方が、組織は円滑に回ります。そして、公務員の仕事は法律により規定されているので、自分の道を究めるようなスペシャリストは、ほとんどの職場で求められていません。

「誰が行動しても、解釈しても等しくなる」のが公の仕事です。担当のAさんのときは許されたことが、担当が変わりBさんになったとたん許されなくなるのは、公の仕事ではありません。

もちろん、極めることが求められる職場も(教員はそうです)ありますが、大切なのは「自分が極めた仕事が、必ず使われるとは限らない」ことです。

巨大組織である以上、個人の望みは基本考慮されません。

社会から取り残される

どうしても、公務員の世界と民間の世界は壁ができてしまいます。

それは、営利を目的としているかしていないかということで、思考方法に大きな溝があることもありますが、一番の原因は

守られている

という安心感を、公務員一人一人がどこか持っていて、外の社会の出来事に鈍感になってしまうのではないかと思います。

別に、外の世界がどのように変動したって、自分たちの仕事や収入、立場に大きな変更はないですから。

私の個人的な見解ですが、教員ほど世間知らずな人たちはいないなと思います。学校内部で仕事が完結する(本当はそうではないのですが、そう勘違いしている人が多い気がします)と思っているのか、外の世界に対してあまり興味をもたないような気がします。

もちろん、前述の教員の話も含めて、みんながみんなそうではないです。

中には、社会の動向に注目して、必要なことはどんどん取り入れて、その成果を対外的に発信していく、

そういった公務員の方こそ、頭角を現すのではないかと思います。

頑張っても給料は上がらない

残業代は別です。(教員にはありませんが...。)

あと、定期昇給の際に昇級の幅というものがありますので、頑張れば給料は上がります。しかし、それを評価するのは上司の「主観的な」評価なので、頑張った事が確実に給料に反映するとは、限りません。

ここで言うのは、「短期的に」は上がらないということです。

今回の件で、大きな利益が出たから収入が上がった。

そんなことは、公務員では決してありません。だいたい、例えば「100人逮捕したら、1万円給料があがる」なんて話に警察がなったら、世の中えん罪で溢れます。

安定的な給料が保障されている分、「一発当てる」ことはできません。

退職したら、ただの人

最近、ちょくちょく元公務員の方にお会いするのですが、なぜか必ずこの話になります。

民間企業に勤めていて退職された方なんかも、同じような話をされますが、私からすると公務員の方が根が深い気がします。

なぜなら、公務員はその立場と権限を元にして仕事をするからです。

例えば、企業の営業第一線で活躍された方が退職したとします。

もちろん、今までの付き合いで同じ仕事をすることは難しいです。「〜社の◯◯」だからこそ取引をしてくれていた相手なので、「〜社」が抜け落ちてただの一個人になった途端、取引を続ける理由が消えていきます。

しかし、営業というスキルは消えません。それを活かして別会社に転職することもできますし、自分で会社を興すこともできます。

公務員はその点が弱いです。

公務員の仕事の多くは「民間でできない」から公共事業体が行っていることです。つまり民間では成り立たないことがほとんどなので、退職公務員が自分のスキルをもって、「転職」「起業」することは、大変難しいです。

なので、退職すればただの人、になります。

まとめ

私の視点から、公務員のメリットとデメリットをお話しました。

どのような仕事にもメリットとデメリットはつきものです。特に公務員はある意味特殊な職業なので、その2点が際立つのかと思います。

そういったことを十分に踏まえながら、職を選択するのがいいと思います。

特に、公務員になろうと思っている方は、この記事だけではなく、様々な情報を収集してください。一口に「公務員」といっても、本当に色々な職種がありますので、自分の思いを具体化する意味でも、晴れて就職したあとのミスマッチを防ぐ意味でも、ありったけの情報を集めることをおすすめします。

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ABOUTこの記事をかいた人

おーかど

元教職歴7年です。 教員時代は1年生から6年生の学級担任と特別支援教室の担任の経験をしました。子供達曰く「楽しくて恐ろしい?先生」だそうです。色々、叱り過ぎたかなぁ・・・。 妻と娘との3人暮らしです。 箱から出しまくったティッシュを静かに戻したり、散乱したおもちゃをけなげに片付けたり、腕を引っ張られてもだまって付いていったり、と、娘の育児に奮闘するイクメン・・・のつもりです。いや、ママには勝てません! 趣味は、サイクリングに読書に登山にスノーボードに、と目新しいものに片っ端から手を出しています。