教員の転職について一般的な話を年代別に、20代、30代と書いてきました。今回は40代以降の転職についてまとめます。
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一般的に転職は困難
最近では「ミドル転職」として40代以降の転職市場が活性化してはいますが、一般的に転職は困難です。
企業は「その業務に精通していること」「業務に対する即戦力」として40代以降のミドルキャリアを求めますので、教職のような「潰しが効かない」職歴を、一般企業は全く求めていません。
40代以降で転職を成功されている方(教員以外)は、2つのタイプに分かれます。
- 今までの職歴を活かして、より高待遇な職業に転職する方(ヘッドハンティングタイプ)
- 同じ業界の、同じような職業に就く方(横滑りタイプ)
このどちらかです。(ここでは起業・フリーランスなどの方法は入れません)
教員で考えてみてください。多分、どちらも無理な話です。あるとすれば、
- 教職での長年の研究&実績が評価されて、大学の研究職に就く。
- 教育委員会に指導主事として出向する。
- 他地域の教員になるために、採用試験を受け直す。
でしょうか?一般的には。でも、転職を考えている方は「教育業界」から出ていくことを考えられていると思うので、これら「教育」に関する職を目指すわけではないと思います。
ですから、余計に混乱するところではあります。
未経験領域には、ほぼ求人が無い
というわけで、未経験領域には求人がありません。これは別記事にも書きましたので、そちらもご覧ください。
「丸腰のまま 、未経験領域の企業に挑む」のはリスクが高いというわけです。求人を出す方も、そんな40代以降の人を採用したくはありません。
もし、可能性があるとしたら「教育に関する業界」です。塾業界や教育産業といったところであれば、未経験でも門戸が開かれるかもしれません。
教職歴は一般的に評価されない
別の記事に詳しく書きますが、教職経験はそのままでは、全くアピールになりません。
「崩壊した学級を立て直した」「運動会主任を3回務めた」
なんて感じの、教員間では「なるほど!」と分かる職歴も、一般企業の人からすると「???」です。「なにそれ美味しいの?」状態ですので、全く理解してもらえません。
それでは「教職歴は全く役に立たないのか」というわけではなくて、その経験から出させる知識や能力を、一般企業が求めるものに「翻訳」する必要があります。これについては、別記事にまとめますので、そちらをお読みください。
また、個別に「翻訳」されたい方は、ぜひ私のTwitterにDMを送ってください。
「非常に戦略的な」転職活動が重要
まとめると「転職は非常に大きな賭け」になります。幸い、都市部では40代以降でも教員採用試験の経験者枠として、カムバックが可能になっていますので、復活戦の保証はあります。(入れるかどうかは別として)
ですが、若者みたく「勢い」での転職はやめた方がいいと思います。必要なのは「戦略」です。
- 自分が望む働き方や状態を明らかにする。
- 自分の職歴から出る「強み」を言語化する。
- 自分の強みを活かせるような業界・職種を絞り込む。
- 相手が望むスキルと自分が持つスキルが、マッチしているのかどうか検討する。
- その業界に自分の「強み」を売り込む。
これは何歳でも変わらないと思いますが、特に40代以降の転職では絶対に必要な戦略です。
また、働き方そのものを検討し直してもいいかと思います。社会人経験が20年以上あるわけなので、今までの経験を活かして、
- フリーランス
- 起業
といった道も視野に入れてもいいかと思います。ですが、これらはどこかの企業に雇用されるより厳しい道ではあります。
まとめ
- 一般的に転職は困難
- 未経験領域に、求人はほぼ無い
- 教職歴は、一般に評価されない
- 「非常に戦略的な」転職活動が重要

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