【教員の転職】「教師」という専門職を極める3つのメリット&デメリット

教職は「専門職」なので、その道で研鑽を積み、関連する様々な技能を積み重ねていくと、多くのメリットが生まれます。

…が、逆に「専門職」過ぎるデメリットもあります。今回は、そのことについてまとめます。

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メリット

まずはその道を極めるメリット3点です。

教育界内での「つぶし」が効く

制度上は3年、肌感覚からすれば5年以上(正規採用で)働けば、学校教育に関する一通りの実務は問題なくできるようになります。もちろん、「自分が所属していた校種に関しては問題なくできる」ということですが、校種が変わっても大枠は変わらないので、全くの未経験者よりは問題なしです。

教員採用試験の受験枠についても(各自治体で異なりますが)「3〜5年の経験」は経験者枠採用になり、よほど高齢でない限り、一度辞めてもカムバックが容易です。

東京都教育委員会なんて、経験者枠の受験可能年齢を「59歳」にまで広げました。つまり、(復帰)2年目で定年退職(笑)です。ここまで来ると、人手不足の深刻さが伝わってきます…。

さすがに、採用を絞っている地方ではここまで甘くはないですが、それでも全くの未経験者よりは優位です。

仮に非正規雇用であっても、全くの未経験者や教職以外の職の方よりは、職に恵まれている方です。場所さえ選ばなければ、それなりの賃金が得られる職に就けるわけですから。

その道の「専門家」を名乗れる

教職経験が10年近くあれば「教育についての専門家」を名乗ってもおかしくはありません。だって、それなりの経験をしてきたわけですし、教師としての専門性を磨くために努力をしてきた(はず)ですから。

専門家を名乗ることの利点として、教育外の世界で自分の幅を広げていけることがあります。「教師を◯年やっていました」と名乗ると、周囲からはそれなりの人に思われますし、教育に関心のある方の前で「現場での知見」を語れば、自分の話を深く聞いてもらえることもできます。

日本人、ほぼ全ての方が「学校教育」を経験して大人になっていますので、学校教育に関心のない人は誰一人いません。「興味がない」と言っている人でも、必ず学校に通ったことがありますから。

誰もが通った「学校」と「教育」についての専門的な知見を持っていることは、社会で自らの幅を広げていくのに、大変有利です。

 

あと「教師です」と言うと、何となく周囲の人が気を遣ってくれるんですよね。「先生を敬う」のは、肌感覚的に埋め込まれているのでしょうか。

研究や学び直しをして、道を極める環境が整っている

教育は未完成の研究領域です。現場で仕事をすればするほど、広く深く学んでいかなければ上手くいかなくなります。

教育に関する領域は幅広いので、様々な分野で研究や開発が日々行われています。

一旦、教師として教職に就いても、研究会に参加して新鮮な情報を得たり、大学院などの研究機関に関わって教育に関する知見を深めたりすることができます。

このように、一度でも教育に関わりを持つことが出来れば、そのあとの道の広げ方や深め方は無限大です。裾野の広い世界なので、自分の特性との向き不向きがあると思いますので、自分が関心を持つ領域、深く掘り下げたい領域を極めていくことが良いと思います。

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デメリット

デメリットにも3点あります。

外の世界で経歴が通用しにくい

教職での経験は、そのままであれば教職の世界でしか通用しません。

「中学校で7年教員をやってきました!」

と一般企業の面接で言ったところで、

「では、何ができるのですか?」

と言われて会話は終了です。「営業歴」「広報歴」などの一般企業のスキルと違って、「教職歴」はそのままでは、全く評価されません。

「教職歴」の通用しなささが、教師が転職しずらい原因であるのかなと思います。(そしてやる気の無いおじちゃん教員と、やる気が空回りしてかき回すおばちゃん教員が、現場に溢れる原因になっています)

…とは言っても、教職歴は全く無駄であるのではなく、一般社会の人が理解できるように「翻訳する」必要があります。

転職にあたっての「翻訳作業」については、以下の記事にまとめたので、よろしければご覧ください。

【教員の転職】転職で教員経験をプラスに変える方法

2018年3月1日

自分たちの世界に順応し過ぎて、視野が狭くなる

「学校教員のの常識は社会の非常識」とよく言われますが、まさにその通りだと思います。

生息している世界が、あまりに専門的過ぎる世界なので、そこに浸かってしまうと視野が狭くなります。

社会一般の常識や流行に、完全に関わらなくなります。

だからなのでしょうか。今だに「判子決裁」「文書連絡」「FAX大好き」「タイムカード無し」…。

学校教員の世界は、今だに40年以上前の昭和です。

  • 一部の先進的地域の教室に、(やっと)スクリーンとプロジェクターが導入されて「画期的だ!」
  • エクセルの足し算関数を使って成績処理をしていたら「魔法みたい!」
  • 大画面(大きなテレビ)にプレゼンソフトで資料を提示しながら授業をしたら「ICTの先進的活用だ!」

これ、全て私が「2015年」に経験したことです。「2005年」でも「1995年」でもないですよ!?

教員の世界に身を置くのであれば、ある程度は外の世界とのやり取りができるようにしておいた方がいいです。

数年もいると、自分の頭がびっくりするほど錆びつきます。

まとめ

「教師」を極めるメリット&デメリット

◯メリット

  1. 教育業界内での「つぶし」が効く。
  2. その道の「専門家」を名乗れる。
  3. 研究や学び直しをして、道を極める環境が整っている。

◯デメリット

  1. 外の世界で経歴が通用しにくい。
  2. 自分たちの世界に順応し過ぎて、視野が狭くなる。

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ABOUTこの記事をかいた人

おーかど

元教職歴7年です。 教員時代は1年生から6年生の学級担任と特別支援教室の担任の経験をしました。子供達曰く「楽しくて恐ろしい?先生」だそうです。色々、叱り過ぎたかなぁ・・・。 妻と娘との3人暮らしです。 箱から出しまくったティッシュを静かに戻したり、散乱したおもちゃをけなげに片付けたり、腕を引っ張られてもだまって付いていったり、と、娘の育児に奮闘するイクメン・・・のつもりです。いや、ママには勝てません! 趣味は、サイクリングに読書に登山にスノーボードに、と目新しいものに片っ端から手を出しています。