【学校と教育委員会】学校の先生から見た、教育委員会の姿

「教育委員会に訴えてやる!」

そんな殺し文句?がありますが、一般的に意外と知られていません。教育委員会の仕事や学校との関係は。

教育委員会は「学校教育」「生涯教育」「文化財保護や文化的事業」「スポーツ振興」などに関する仕事をする、お役所です。今までの経緯(詳しくはググってください)から、一般的なお役所(県庁とか市役所とか)とは、独立して仕事をしています。もちろん、交流はありますが。

 

教育委員会、と一言で言ってしまいますが、正しくは、

(狭い意味での)教育委員会←教育長と教育委員で構成する会議

教育委員会事務局←教育長の元、教育委員会の実務を行う組織

この①と②を合わせて、一般的に「教育委員会」と言う

以上のような感じです。

教育委員会について詳しく書くときりがないし、学校教育以外のことも幅広く扱っているので、このブログと関係無くなってしまいます。

そこで今回は「一般的な学校教員から見た教育委員会の姿」に限定して、まとめました。

スポンサーリンク


教育委員会って、何?

簡単に説明しますと、

・各都道府県&市町村&特別区(東京の23区)に置かれている。

・その地域の「学校教育」「社会教育」「文化」「スポーツ」に関する仕事をする。

・一般の役所(県庁とか市役所とか)とは、ちょっとだけ独立して仕事をしている。

といった感じです。詳しくは文部科学省のページかwikiをご覧ください。ただ、そちらのページは「詳しすぎ」て、よく分かんないと思います。

学校の先生に関係するところだけ、ここでは簡単に触れていきます。

教育委員会の仕組み

下の図をご覧ください。(上手く貼れなかったので、PDFファイルです)

↓↓↓

教育委員会の組織図

↓↓↓

他にも「社会教育課」とか「スポーツ振興課」とか、色んな課がありますが、学校教育にあまり関係しない部署は省略しています。

教育委員会の仕事

「学校教育」に関する仕事だけをまとめます。

①学校に関すること ・公立学校の設置・管理

・学校設備(建物や校内の備品など)の整備・管理

・学校の組織に関する事務

②先生に関すること ・先生たちの人事

(→どの学校に配属なのか、給料はいくらか、など)

・先生たちの研修

③子供に関すること ・子供の就学(学校に通うこと)に関する事務

・教科書やその他教材に関する事務

ざっと、こんな感じです。

もちろん、学校教育以外にも、

・生涯学習や社会教育

・文化財保護や文化的事業

・スポーツ振興

などの仕事をしています。

教育委員会の人々

教育委員会に関する仕事をする人は、とてもたくさんいます。全員を紹介すると大変なので(というか、管理人もその全容は分からないので)ここでは、「学校の先生から見て」関係のある人々だけ紹介します。

 

↓改めて、組織図を↓

教育委員会の組織図

↑改めて、組織図を↑

スポンサーリンク


①教育長

文字通り、教育委員会のトップです。教育委員会事務局の取り扱うこと全てにおける、最終決定者です。

一般の教員から見たら「名前は響き渡ってくるけど、めったに目にする事が無いエラい人」という感じです。

年に数回ある学校訪問、年度始めと終わりの全体研修、その他の行事で顔を見る程度です。回り回って関係してくるのかもしれませんが、普通の教員が自分の仕事に直接関係する人...ではありません。

教育長になる人は「教職経験者」「教育行政経験者」「一般行政経験者」がほとんどです。実際に事務局を指揮・監督するためには、その組織を分かっていなければ務まらないので、こういった状況になるのかと思います。

②教育委員

「その他大勢のエラい人」といった感じです。教員から見た教育委員は。

その仕事は「教育委員会の評議や採決に加わること」です。教育長と教育委員が出席する会議で決められたことが、教育委員会全体の決定になります。

しかし、会議のほとんどは形式的なものになりがちです。(具体的な部分は、事務局で詰められる)

だから、一般の教員から見た教育委員は「たまに行事で簡単な挨拶をするエラい人」程度です。教員の仕事に直接的に関わる人たちではありません。

③指導主事(←学校の先生が昇格する)

教育委員会の組織図で確認して頂くと、教育長と教育委員で構成される「教育委員会」の下に「教育委員会事務局」があります。

この事務局には、様々な課がありますが、その中でも一般の先生に関係するのが「指導主事」と呼ばれる人たちが所属する「指導課」です。

「指導主事」の仕事は、

・各学校が行っている教育内容の把握、管理

・学校職員に対する研修や指導

・学校が行う研究に対する助言

・問題教員に対する指導

です。大まかに言うと。

見て頂ければ分かるように、直接的に先生の仕事に関係していくるのが指導主事です。

「初任者教員の研修」「教員が行う研究授業の指導や講評」「学校で起きる問題への直接的な対応」といった仕事をします。

ですので、学校現場で一番良く見かけるのが指導主事です。校長以下、学校職員は「指導主事」と聞くと、何となく身構える感じがあります。この人たちに悪く思われると、学校運営上や人事、個人的なキャリアに悪影響がある...ような気がしてくるからです。実際のところは、どうなのか分かりませんが。

④その他事務局(学務課、人事課など)

一般的な先生の頭の中では、

指導主事>>>>>>>>教育長>教育委員>>>>その他事務局の皆さん

そんな感じです。階級での上下関係ではなく、感覚的な重要度として。

入学や卒業に関する手続き、宿泊研修に関する手続き、、なんて場面で関わりますが、普段の教育活動では直接的に関わりません。

「自分たちの活動を支えてくださっている」

頭では理解できますが、直接的に関わり合いがないので、中々...といった人たちです。

学校管理職と指導主事との関係

これが少し複雑な関係でして...。

簡単に言ってしまうと、

「指導主事は学校管理職に強く指導できない」

ということです。一種のなれ合いのような感じです。

 

詳しくはこちらの記事に問題が起きた時の学校管理職と指導主事との関係を書きましたので、ご覧ください。

まとめ

・教育委員会は教育以外の仕事も、いろいろある。

・一般の教員が一番関係あるのは「指導主事」

・指導主事以外の教育委員会の人々とは、あまり関わらない。

・指導主事は、教員への研修や指導を直接行う。

・学校管理職に対して、指導主事は強く指導出来ない。

これが、一般的な学校教員から見た教育委員会の姿です。

感覚的には、

「教育委員会=指導主事とその他大勢が仕事をしているところ」

と言ってもいいと思います。

※あくまで「一般的な話」ですので、個々の実態については若干の相違があります。

スポンサーリンク


コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

おーかど

元教職歴7年です。 教員時代は1年生から6年生の学級担任と特別支援教室の担任の経験をしました。子供達曰く「楽しくて恐ろしい?先生」だそうです。色々、叱り過ぎたかなぁ・・・。 妻と娘との3人暮らしです。 箱から出しまくったティッシュを静かに戻したり、散乱したおもちゃをけなげに片付けたり、腕を引っ張られてもだまって付いていったり、と、娘の育児に奮闘するイクメン・・・のつもりです。いや、ママには勝てません! 趣味は、サイクリングに読書に登山にスノーボードに、と目新しいものに片っ端から手を出しています。