【いじめの実態】教師が起こす、いじめのきっかけ

いじめは犯罪です。

そのように法律で決まってから、時間が経過していますが、現場では一向に無くなる気配がありません。

文部科学省が調査をするたびに、いじめの発生件数が上下しますし、「いじめ」と捉えるのは現場の教師の主観なので、どうも実態が掴めきれていない感じがします。

いじめ報道が繰り返されるたびに、「またか」と思う方は多いのではないでしょうか。

 

元教師として「いじめ」について、自分の知識や経験を記事にまとめていくなかで、「そういえば、教師がいじめのきっかけになっている場合もあるよなぁ〜」と思ったので、今回はそのパターンをいくつかまとめます。

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きっかけ① 一人の子をクラスの笑い者にする

教師そのものに悪気が無くても「つい」やってしまうパターンです。

子供たちの振る舞いについて、つい「笑い過ぎてしまう」「馬鹿にし過ぎてしまう」場合があります。このパターンで被害にあうタイプは、

・活発な子

・クラスのムードメーカーになっている子

・お笑いを求めている子

・学習や集団生活への理解が薄くて、叱られやすい子

そういった子でしょうか。

きっかけ① 一人の子を笑い者にする

  1. 子供が何かの行動(無意識で間違ったのか、あえて笑いを取りにいったのか)をする。
  2. 子供が行った行動に対して、教師は必要以上に「いじる」
  3. 周囲の子が、ターゲットの子を「いじり」始める。
  4. いじりが繰り返され、ターゲットの子が「いじめ」と感じる。

最初に「いじって」しまった教師としては、全く悪気が無いにしても、いじられた子にとっては一大事です。そして、周囲も「先生がやったから自分も!」と、敷居が低くなって行動に出てしまいます。

よく、初任者教員が自分のクラスのお調子者をいじりすぎて、トラブルになる案件があります。管理人も見に覚えがあります...。

きっかけ② 自分と合わない子を遠ざける

正直、教師も一人の人間なので、クラスの中には「自分と合う子&合わない子」がいます。

活発なタイプの子と波長が合う場合、落ち着いた子と波長が合う場合、人間同士の関係なので、そればかりはどうしようもありません。しかし「職業」ですので、全ての子に自分を合わせていくのが教師ですが。

問題は、この格差から起こります。

きっかけ② 自分と合わない子を遠ざける

  1. 教師が自分と合わない子を遠ざける。
  2. 他の子がその事に気付く。
  3. 遠ざけられた子に対して、他の子も近寄らなくなる。
  4. 遠ざけられた子が孤立し、「いじめ」と感じる。

預かっている子の教育を担当している職業である以上、「自分に合わないから」は理由として通りません。

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きっかけ③ 出来る子&出来ない子ばかり目をかける

janeb13 / Pixabay

人間は多様な存在なので、30人前後集まれば「優秀」と「劣等」に分かれてしまいます。どうしても。

成績が良い悪い、生活態度が良い悪い、スポーツができるできない、それだけではありませんが、様々な子の成長を願い、教育していくのが教師の仕事...ですが、頭で分かっていても、ついやってしまいます。「出来る子」や「出来ない子」へ、必要以上に目をかけすぎることを。

結局は「子供への待遇格差」から、いじめが起きるパターンです。

きっかけ③ 出来る子&出来ない子ばかりに目をかける

  1. 教師が「出来る子」に目をかけ過ぎる。
  2. 認められた「出来る子」へ、周囲の子がすり寄る。
  3. 「出来る子」の嫌いな子が、ターゲットになり、嫌がらせをされる。
  4. ターゲットになった子が、「いじめ」と感じる。

あるいは、

  1. 教師が「出来る子or出来ない子」に目をかけ過ぎる。
  2. 「出来る子or出来ない子」へ、周囲の子が反発する。
  3. 「出来る子or出来ない子」が孤立し、嫌がらせを受ける。
  4. 「出来る子or出来ない子」が、「いじめ」と感じる。

つまり、

・教師に必要以上に認められ、その子の「権威」が増し、誰かを攻撃する。

・教師に必要以上に認められ、その子が「目立ち」、攻撃される。

子供への対応に「格差」をつけるあまり、その「格差」が原因でいじめが起きてしまうパターンです。

以前「算数が出来なくて、先生につきっきりで教えてもらった子が、周囲に嫉妬されていじめられる」という話がありました。クラスは狭い集団なので、その中での少しのきっかけが、大きないじめを起こしてしまいます。

きっかけ④ とにかく「競争」を強調する

学級崩壊とも共通するパターンです。

この場合、教師は「競争」を強調し過ぎてしまいます。

きっかけ④ とにかく「競争」を強調する

  1. 教師が何事にも「競争原理」を取り入れる。
  2. 子供の思考が「競争第一」になる。
  3. クラスの人間関係が「序列化(カースト化)」する。
  4. 「序列下位」の子が、いじめのターゲットになる。

「スクールカースト」という話もありますが、そのカーストを教師が無意識に作ってしまうパターンです。

集団を動かす技法として「競争」は良く用いられます。

豊臣秀吉は、今まで数ヶ月かかっても終わる気配がなかった城壁工事に、「競争原理」を取り入れた。すると、翌朝にはすべての工事が完了した。秀吉が行った方法は、

  1. 工夫を数人単位の班に分ける。
  2. 各班ごとに、担当を決めさせる。
  3. 「一番先に終わった班には、特別な褒美をやろう!」と言う。

これだけである。

しかし、これを乱用してしまうと、クラスの人間関係にヒビを入れ、それがいじめに繋がってしまう場合があります。

「競争」を使う場合は、慎重な方法が求められます。

まとめ

教師がいじめのきっかけを作ってしまうパターン

1 一人の子をクラスの笑い者にする

2 自分と合わない子を遠ざける

3 出来る子or出来ない子ばかりに目をかける

4 とにかく「競争」を強調する

教師に悪気は無いにせよ、結果としていじめの被害者になった子にとっては、そんなの関係ありません。人間関係を慎重に扱うことが、教師に求められています。

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ABOUTこの記事をかいた人

おーかど

元教職歴7年です。 教員時代は1年生から6年生の学級担任と特別支援教室の担任の経験をしました。子供達曰く「楽しくて恐ろしい?先生」だそうです。色々、叱り過ぎたかなぁ・・・。 妻と娘との3人暮らしです。 箱から出しまくったティッシュを静かに戻したり、散乱したおもちゃをけなげに片付けたり、腕を引っ張られてもだまって付いていったり、と、娘の育児に奮闘するイクメン・・・のつもりです。いや、ママには勝てません! 趣味は、サイクリングに読書に登山にスノーボードに、と目新しいものに片っ端から手を出しています。