【学級崩壊】荒れたクラスを立て直す 3つの方法

学級崩壊という言葉が一般的になりました。

かつて、学校の先生の指導を無条件で受け入れていた児童・生徒はいなくなり、今はどのような先生に対しても簡単に疑いの目が向けられる時代になりました。

法律や一般的な社会慣習から外れた、自分の思う通りに指導をしていた先生がいたことは確かです。体罰・暴言・放任的な教育とは言えない様なことが「指導」の名の下、まかり通っていた時代からすれば、現代はよりクリーンな時代と言えます。

その一方で、学級が落ち着かない、問題行動ばかり起きてしまう学級崩壊が、大きな話題となっています。

その原因は様々です。教員に非がある場合もありますし、たまたま子供たちの関係が崩れてしまったことから起きる場合もありますし、本当にケースバイケースなので、何とも言えません。

ただ、その崩れてしまった学級を立て直す方法には、一定の法則があります。

今回の記事では、私の経験(実際に担任したクラスのことや、教職の中で見たり聞いたりした経験)をもとに、その法則を3点紹介します。

※私は小学校教員経験者ですので、その視点からの話になります。しかし、校種が変わっても通用するポイントがあると思いますので、参考までにお読みください。

スポンサーリンク


当たり前のルール確認から始める

崩れる学級には、様々なルールがあります。

その「様々な」というのは、担任教師が設定したルール、学級のリーダー格が設定したルール、教師がいないときに使われるルール、それぞれのグループで適用されるルール、個人が勝手に解釈しているルール、といった様々なものです。

担任教師は、このルールの統一化を図るところから仕事を始めます。

なぜでしょうか?

それは、崩れている学級(集団)をチーム(組織)にすることが必要だからです。

崩れている学級では、子供たちはお互いのことに関心がありません。あっても仲の良い友達グループ内だけになります。

なぜなら、グループが異なると、そこに適用されるルールが異なってしまうからです。異なるということは、自分が損をする可能性があります。

例えば、グループAの中ではチャイムが鳴ったらすぐに教室に戻ることが当たり前ですが、グループBの中ではそうではないとします。

そうなると、集団のルールをきちんと守っているグループAの子たちは、

「あいつら(グループB)は、ずるい!」

となって、グループBの子たちと対立したり、全体のルールからさらに逸脱したりすることになります。

そうして、学級担任が守らせたい全体ルールが少しずつ骨抜きになっていくと、個々の子が勝手なルールを制定していきます。

これで学級崩壊の完成です。

立て直すなら、その逆のルートをたどるしかありません。一つ一つのルール、例えば授業の始まりについても、まずこれをして、次にこれをして、、、と細かく全員で確認していきます。

その時に「押しつけ」てはいけません。どうしたら自分たちの特になるのか、どうしたら理にかなっているのかを考えさせながら進めることが、必要です。

当たり前と思うことからほめる

ルールの確認と平行して行うことが、

当たり前のことをほめる

ことです。年齢や校種によって難しさもありますが、基本は、

ありがとう

を担任が子供に伝えることです。何かしてくれたら「ありがとう」、話しを少しでも聞いてくれたら「ありがとう」と、根気づよく。

崩壊している学級の子供は、自尊心が低下しています。

「崩壊」ということで教師に認められていないことや、子供同士で攻撃し合い自尊心を下げ合っているからです。

そして、その学級の子供は、みんながみんなこの崩壊状況を良しとしていません。本当に課題がある子は一握りで、大半は普通に学校に行き、真面目に授業を受け、そして教師に褒めて認めてもらいたい子たちです。

全体の様子から「みんなダメ」と思わず、一人でも多くの子たちの前向きな気持ちに寄り添い、その存在や良さを「認めて」あげられるかが、教師の腕の見せどころだと思います。

スポンサーリンク


例外はつくらない

stevepb / Pixabay

経験の少ない教師は、崩壊気味の学級に入ると、声の大きい子たちに引きずられてしまいます。

その結果、まず起きることは、

ルールに例外が増える

ことです。例外は声の大きい子、集団の中で優位に立っている子が担任から引き出します。逆に言えば、声の小さな子、集団の中で弱い立場の子は例外を認めてもらいにくいです。

その結果、せっかくまとまりはじめていた学級が、もう一度崩壊状態に陥ってしまいます。

子供たちがルールの例外を求めてくるとき、みんながみんなそこまで打算的に考えているわけではないと思います。

しかし、ルールに例外を積み重ねていくと、そのほころびは次第に大きくなり、結果として集団を崩壊することになりかねません。

ルールの例外は最小限にとどめること、ルールについて何か提案があった場合は、全体に問いかけ全体の合意を取る時間と手間を惜しまないこと、

学級担任は、学級の子供より一人一人を、どこまで尊重する姿勢を見せられるのか、常に問われています。

まとめ

荒れたクラスを立て直す方法

  1. 当たり前のルールを確認する
  2. 当たり前のことをほめる
  3. 例外はつくらない

もちろん、これが全てではありませんし、小学校学級担任の経験をもとにしたものなので、中学校など校種が異なってくると難しい面もあるかと思います。

だけど「人間の集団は、なぜまとまれなくなってしまうのか」その一部の理由だと思って読んで頂ければ、この内容は決して子供たちの世界だけのことではなくなります。

大人の世界の集団でも、似たような原因で、似たような「崩壊」が起きていませんか?

子供であれ大人であれ、同じ人間なので、ある側面に視点を当てれば、見えてくることはたくさんあると思います。ぜひ、自分の関係する集団についても考えてみてください。

スポンサーリンク


コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

おーかど

元教職歴7年です。 教員時代は1年生から6年生の学級担任と特別支援教室の担任の経験をしました。子供達曰く「楽しくて恐ろしい?先生」だそうです。色々、叱り過ぎたかなぁ・・・。 妻と娘との3人暮らしです。 箱から出しまくったティッシュを静かに戻したり、散乱したおもちゃをけなげに片付けたり、腕を引っ張られてもだまって付いていったり、と、娘の育児に奮闘するイクメン・・・のつもりです。いや、ママには勝てません! 趣味は、サイクリングに読書に登山にスノーボードに、と目新しいものに片っ端から手を出しています。