【保護者向け】「はずれ」担任に当たったとき、効果の少ない対策法3つ

前回の記事では、「はずれ」教師に対する保護者の対策について話しました。もう一度「はずれ」教師の特徴をおさらいすると、

 ・子供を一方的にダメだしする。

 ・「叱る」が「認めない」

 ・子供の気持ちに寄り添わず、一方的に指導をする。

 ・授業が一方的で、子供からするとつまらない。

 ・やる気が無く、何事もその場限りの対応で済ませる。

 ・保護者対応が悪い。基本的な礼儀がない。

などがあります。

当たってしまったことは、ヒドい言い方ですが「くじ運」が悪かったとして諦めた上で、我が子の被害を最小限に抑えるための対策が必要です。

前回は、その点をお話ししました。

今回は「みんな簡単に言うけど、現場の視点からするとあまり効果がないようなぁ」というものを、3点紹介します。

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教育委員会に苦情を言う

「教育委員会に訴えてやる!」

よくドラマの決め台詞でありがちなやつです。

だけど、現場の視点からすると、あまり効果は無いです。(もちろん「いじめ自殺」などの重大問題では話は別です。当然ながら教育委員会が責任と権限をもって、事件の収拾に努める『はず』です。)

正しく言うと「効果はあるけど遠回り。かつ、ぜひ味方にしたい人を敵に回しかねない」方法です。

なぜでしょうか?

ここで「教育委員会」の説明をしていると長くなりますので、関係あるポイントだけ話します。

・教育委員会は管轄の各学校に対して「指導」ができる。

 ・教育委員会内で、各学校の教育状況に対して「指導」するのは、「指導主事」と呼ばれる人たち。(重大問題でなければ)

 ・「指導」とは、指導主事が校長に対して話をすること。

 ・実際に、その「指導」が生きるかどうかは、現場の校長(と職員)にかかってくる。

大まかに、このような流れで進みます。

この問題の場合、目的は現場の一教員の行動を変化させることです。その現場から、最も遠い場所にあるのが「教育委員会」です。

確かに権限はあります。それは法律に規定されていますので、誰も疑問をもてません。

しかし、実効性としては疑問です。

保護者から教育委員会にクレームが入ったところで(それが何度も起きている常習犯でないかぎり)指導主事たちは、深刻に受け止めません。

「またクレームがきたな」

くらいです。仕方ありません。現場を見ていないのですから。

そんな感じですから、指導主事から校長に「指導」がある時点で、効力が薄れます。(指導主事から担任に直接「指導」があれば事態は動きますが、何か証拠品があるような場合でない限り、そのような事は起きにくいと考えられます。だって、一人一人にやってらんないでしょ。)

あと、さきほど話した「味方」ですが、それは「校長」です。

この流れを使ってしまうと「校長」の保護者(つまり自分)への印象が悪くなります。

校長は自分の責任で、その担任に学級をもたせることを命じました。その決定に、外部(指導主事)からクレームが付いたのです。

「直接、相談しろよ!」

自分が校長だったら、そんな気持ちになりませんか?悪いのは俺だろ?なんで、余計なやつらを巻き込んで、話を大きくするんだよ!?...って。(その校長と話ができない状況なら、別ですが。)

前回の記事で「校長を味方に付けるとオトク」な点を話しました。

つまり、これでそのオトクが無くなってしまいます。

また、教員界の内部事情ですが、一般的に「指導主事」と言われる人々は、校長よりも年も経験も若いです。校長になるための登竜門として、指導主事ポストがあります。

「自分は責任と誇りと自信をもってこの学校を経営している。それなのに、現場を知らない若造から文句が出た...。」

怖い怖い。

保護者同士で噂を広める

今回の3つのポイントのうち、一番逆効果率が高いです。

保護者の(皆様)は、本当に噂が好きです。特に、この手の、

「◯◯先生ダメ話」と「◯◯先生と◯◯先生くっついてる話」

は、地域を問わず普遍的に人気があります。

話としては面白いかもしれませんが、そこから解決策は生まれません。特に噂が教員や管理職、当の担任本人に入ってしまった場合、ムダな気持ちの対立を引き起こします。

また、保護者の噂話は、意外と子供が知っているものです。子供たちにつまらない心配をかけないためにも、自分から噂を流す(当然、現状を話しすぎる)ことは、控えることをおすすめします。

学校カウンセラーに頼りすぎる

最近の学校には、学校カウンセラーが配置されるようになりました。

子供たちからも以前より身近な存在になり、友人関係の事、先生との事を、勉強の悩みなどを相談しているようです。

このカウンセラー、学校職員なのですが、非常勤として毎日同じ学校に配属されていることはマレなので、教員同士との関係や連携がうまく取れていない場合もあります。

もちろん、カウンセラーとしてベテランの方、関係構築が上手な方もたくさんいます。いるんですが、あくまでカウンセラーは「子供や保護者の悩みに寄り添う」ことが仕事なので、今回のような件では主導的な立場に成りづらいです。

担任としても、カウンセラーに情報はもらいますが、指導について指摘されるつもりはない(だって、カウンセラーは担任経験ないじゃないか)と、心のどこかで思ってます。

たまに、カウンセラーに相談し過ぎてしまう保護者がいて、カウンセラーが「どうしましょうか?」と、逆に管理職に相談する場合もあります。(問題解決として、それはそれでいいのですが。)

立場を考えながら、うまく利用してみてください。

 

まとめ

「はずれ」教師に対する、効果のうすい対策

1 教育委員会に苦情を言う

2 保護者同士の噂を広める

3 学校カウンセラーに頼りすぎる

教育委員会について繰り返しますが、「いじめ問題」などの重大事態は、連絡をすべきです。学校に対して指導出来る唯一の組織ですから。ただ、この記事の前提になっている、「重要度の低い」案件については、動きが遅いか逆効果になります。

他の方法も、まったく効果がないとは思いませんが、まずは、前回の記事にまとめた「正攻法」を試してみることを、強くおすすめします。

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ABOUTこの記事をかいた人

おーかど

元教職歴7年です。 教員時代は1年生から6年生の学級担任と特別支援教室の担任の経験をしました。子供達曰く「楽しくて恐ろしい?先生」だそうです。色々、叱り過ぎたかなぁ・・・。 妻と娘との3人暮らしです。 箱から出しまくったティッシュを静かに戻したり、散乱したおもちゃをけなげに片付けたり、腕を引っ張られてもだまって付いていったり、と、娘の育児に奮闘するイクメン・・・のつもりです。いや、ママには勝てません! 趣味は、サイクリングに読書に登山にスノーボードに、と目新しいものに片っ端から手を出しています。