保護者との付き合い方は、教師であれば、誰でも悩みどころだと思います。
自分では色々と気をまわして接しているつもりでも、何かの出来事があったとき、保護者からクレームをもらうと、
本当にへこみます。
「ちゃんとやったのに」「なんで伝わらなかったんだろう」「自分が悪いのかな」
と自分を責めてみたり、
「あの人の考え方が変なんだ」「うまく聞いてくれなかったあの人が悪い」
人のせいにしたりと、反応はいろいろかと思います。
人と人との付き合いなので、どうしてもズレがでてしまうのはしかたないですが、
今回はその「ズレ」を最小限度にとどめるため、現役時代私がやっていたことを記事にまとめました。
ポイントは3つです。
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日々の様子を伝えるツールをもつ
私は学級たよりを不定期(だいたい週に1回くらい。忙しい時は月1のときも。)に発行して、子供たちの様子、学級での取り組み、今担任が考えていること、などなど伝えていました。
これが、結構効果的で、学級の保護者の方に会うと、
「お便りのあの記事、おもしろかったです!」
「うちの子のがんばりをのせて頂いて、ありがとうございます!」
良い反応が頂けました。基本的に悪いことは書きませんので(書いたところで管理職からダメ出しをくらいます)保護者の方が家で子供を褒める材料の、一つにはなったのかと思います。
私以外にも、学級だよりを発行している先生は、保護者との関係が上手くいっていた(ような)気がします。少なくとも、何かでもめて、大きな問題になるようなことは聞きませんでした。
書き方、編集の仕方、形式は人それぞれなので、いろいろ参考にしてみて欲しいです。別の記事でも、まとめましたので、詳しくはそちらをお読みください。
また、保護者を校内で見つけたら、ちょっとした雑談を試してみるのもいいと思います。
その子の様子をこちらか伝えるか、どうしても話すことがなければ、
「最近、お子さんの様子はどうですか?」
質問してみるのもいいと思います。そこから話がふくらんでいけば、ラッキーです。
とにかく、こちらから情報をどんどん発信すると、いいと思います。
保護者会は「株主総会」だと思う
「株主総会」とは、株式会社が年に1回は開く会議で、株主(会社の権利を持つ人)達が、会社のリーダーを選んだり、会社の方針を決めたりする会です。
株式会社にとって、最も重要な会議です。
年に数回、保護者会があると思います。
その会議を「最重要会議」と考えて、十分な準備ができるかどうかで、保護者の担任への評価が変わってきます。
現役時代、
「仕事を休んでまで保護者会に出席したのに、担任は原稿を棒読みして、紙に書いてあることをただ伝えていただけ。こんな会、もう出席する意味がない。」
そんなお怒りのアンケートを頂いたことがあります。(私の学級の保護者ではなかったのですが)
保護者の方には、働いているかたも大勢います。そんな方も、忙しい時間をやりくりして出席してくれます。
「来てよかった」と思ってくれる会にして、出席してくれた方に感謝する
そんな気持ちで準備すると、より担任の良さが伝わるのではないかと思います。
私は、プレゼンソフトで取りためた写真や動画を紹介しながら、子供たちの様子を話す形式で行いました。これが毎回大好評で、出席率は8割を超えていくことができました。
準備には時間がかかりますが、内容は日々自分が接している子供たちのことなので、全然難しくないです。
来てくれた人を楽しませる気持ちがあれば、どんな形でも大成功すると思います。
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子供に対する言葉を意識する
お知らせ、ということでは、日々の担任が話す言葉が、一番のお知らせになります。
毎日、膨大な内容を子供に向けて話します。その内容や言い方に気をつけるだけで、保護者の印象は変わります。
だいたい、変な脚色がされて保護者には伝わります。子供たちに話した内容は。
難しい伝言ゲームなので仕方がないのですが、少しでも言葉や言い方、あとそれを話しているときの表情に気をつけるだけで、伝わり方は変わってきます。
自分が子供に話している時も、その後ろには保護者がいると思っていた方が、余計なことを言ったばかりに始まる、つまらない事件が起きなくて済みます。
まとめ
保護者との上手な付き合い方
1 日々の様子を伝えるツールをもつ
2 保護者会は「株主総会」だと思う
3 子供に対する言葉を意識する
「言葉」に注意しながら「伝え方」に気を配ってみてください。
ちょっとの意識と工夫で、より良い関係が築けるものと思います。
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