子供に何かをさせようと思っても、
全然違うところを見たり、ぼーっとしたり、ダラダラやったり...。
なぜ、子供は集中できないのでしょうか?
大人も子供も同じ人間です。
だから、子供について考える時、まず「大人だったら」どうなのか考えてみると見えてくるものがあります。
大人が集中できないときは、どんな時でしょうか?
「あっ、なんだか面白いポスターがあるぞ!」
「あーあ、早くこの仕事終わらないかなぁ」
「今日の夕飯のおかずは、何にしようか?」
こんなとき、集中できませんよね。
目の前の課題に集中できないのには、その理由があります。
今回は、いつくかの理由を考えながら、具体的にどうすれば子供が集中できる環境がつくれるのか、まとめました。
このまとめは、大人に対しても当てはまりますので、ご参考ください。
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目次
見えるものを工夫する
子供が集中出来ない&集中力を切らせる原因、第一位です。
「見えるもの」の力は絶大で、何か気になるものが見えた途端、一気に子供の興味はそちらへいきます。
この特性を逆手に取ります。
子供を集中させたい環境では、目に見える範囲から集中力を切らせる物を無くせばいいです。
教員時代、この考え方を使ってみた結果、効果は絶大でした。
何をしたかというと、黒板(子供が集中させたい方向)の周りの張り紙を、全て外しただけです。
子供は、自分が向いている範囲に黒板しかなくなるので、自然とそちらを集中して向けるようになりました。
聞こえるものを工夫する
ある時から、うちの娘(1歳児)が食事を集中して食べなくなりました。
物を口の近くまで運んでも、そっぽを向いたり、手で払ったりしました。
「なぜ?」と夫婦で悩みましたが、あることに気づいて直すと、一発で解決しました。
テレビを消したことです。
恥ずかしながら、それまで我が家ではテレビを付けっぱなしで食事をしていました。
娘の向きからは画面は見えなかったのですが、その音に気が向いてしまい、目の前の食べ物に集中できなかったようです。
大人でもイヤホンをしながら読書をすると、内容が全然入ってこないことがあります。
大人よりも感覚が敏感な子供です。その五感に訴えるもの、特に目と耳に入るものに注意するだけで、子供の集中力は改善できます。
気になっていることを解決する
教員時代、クラスに何でも集中できる子がいました。
ある日、私がいつも通りに計算の練習課題を出すと、その子はまったく始めようとせず、鉛筆を持ったまま、じっと机に向かっていました。
「どうしたの?」私が聞くと、その子はこう答えました。
「プールに入るのが嫌で、朝から気が重いんです」
その子はあまり泳げる子ではありませんでした。私は、先生がプールの時間に助けること、周りの友達の注目をあびないように配慮することを話して、安心させました。
少しは落ち着いたようで、その子は課題に集中して取り組み始めました。
・・・大人の世界でも、よくある話です。
「何かが気になって集中できない」ことは。
大人だってできないのですから、子供はもっとできません。
その原因を、可能な限り取り除いてあげることが、時に集中力UPになります。
おもしろさを出す
おもしろくないものには、集中できません。
同じような内容でも、おもしろさがあるものと無いものでは、集中力が変わっていきます。
例えば、競争する要素を取り入れたり、途中で何か簡単なごほうび(シールを渡す、ハイタッチをする、くすぐる?など)をあげたり、
少しでも「おもしろそうだな」と思える仕掛けがあるだけで、子供の集中力は変わってきます。
あとは、その子が何をおもしろがるのか、見極めてみることが必要かと思います。
終わりまでの道筋を見せる
先が見えないと、不安ですよね。
子供が集中できない課題の場合、大半は終わりが子供に伝わっていません。
大人だって、
「とりあえず、いいと言うまで穴を掘り続けて。何時間でも。」
そんなこと言われたら、ある意味恐怖ですよね。やる気なんか起きません。
私だったら抗議して逃げ出します。
「終わりが見えない」ことは、子供にとって「無限穴ほり」状況だということです。
しかも相手は逆らっても勝てそうにない大人。恐怖感ハンパじゃない。
安心させるためにも「終わり」を見せてあげましょう。
終わると良いことがあると気づかせる
「これを終わらせたところで、何かいいことがあるのかな?」
そんな疑問をもってしまったら、やる気なんで吹き飛びます。
やる気を維持し、集中して取り組めるようにするためには、
終わりをみせたときに「終わるといいこと」も伝えましょう。
例えば「終わったら◯◯ができる」「終わったら◯◯が食べられる」と。
教育や心理の専門家からすると、こういったことは「動機づけ」の視点からすると、あまりよろしくないそうです。
専門家はそう言うでしょうが「目の前の現実」に対処することは、専門家では力不足です。
理想からは外れるかもしれませんが、とりあえず目の前の子供(と大人)を現状から救うために、行動してみるといいと思います。
まとめ
子供が集中できる環境の工夫
1 見えるものを工夫する
2 聞こえるものを工夫する
3 気になっていることを解決する
4 おもしろさを出す
5 終わりまでの道筋を見せる
6 終わると良いことがあると気づかせる
あまりおすすめしないのは、
「集中しなさい!」「ちゃんとやりなさい!」
と力で押すことです。
力は力で対抗されます。
その場では上手くいっても、いずれダメなときがきます。
どうすれば子供は集中できるのか、考えていろいろ試してみてください。
以上、おーかどでした!
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