学級崩壊のクラスには、一定の特徴があります。
逆に言うと、その特徴を掴んでおけば、崩壊をある程度防ぐことができる、ということでもあります。
主に4点、まとめてみました。
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教師が「力づく」の指導になっていく
子供も同じ人間なので、ある程度は「理屈」で説明されることを望んでいます。
強制されるのは、どの子も嫌います。大人だって嫌なことは、子供はもっと嫌です。
「ニワトリかタマゴか」になってしまいますが、
崩壊気味のクラスですと、教師は力づくの指導に頼るようになってしまいます。
「教師がそういう指導方法しか知らない」のか「子供が荒れているから、結果的にそういう指導になる」のかわケースバイケースですが、
崩壊していくクラスでは、ついつい厳しすぎる「力づく」の指導が行われてしまいます。
(この逆、優しい指導で崩壊していくのは、単に教員の力量不足なだけです)
教育である以上、ある程度の厳しさも必要かもしれませんが、
教師と子供との間に「信頼関係」が構築されていない状態での「厳しさ」は、子供に何ももたらしません。
ただ「苦痛」なだけです。
そんな指導を受けた子供たちは、より元気に反発していきます。
子供たち独自のルールがつくられる
反発した子供たちは「独自のルール」を作り始めます。
「遊びでの罰ゲーム」「遊んだボールを片付ける役」「授業中の遊び方」などなどです。
それらは、個々の利益だけを考えたものなので、必ず一定の子が不利益を被ります。
「個々の利益」といっても、大半は「声も体も大きい子」が決めていきます。そして、誰かが損をしたり、辛い思いをしたりします。
ルールを作り出す側は、もちろん教師の話に従うわけがありませんし、そのルールによって嫌な思いをする子も、現状を変えない教師に対して不信感を抱きます。
その結果、さらに教師の話を受け入れないクラスになっていきます。
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教室が乱雑になる

EKM-Mittelsachsen / Pixabay
「割れ窓理論」は、まさに教室に当てはまります。
ゴミが散らばっていたり、落書きがされていたり、机や椅子の配置が雑然としている環境では、子供たちは落ち着いて学習を進めていくことができません。
教室環境を整備することなく、荒れるがままに任せていってしまうと、行き着く先は崩壊です。
「どのような環境であれば子供たちが落ち着いて学習ができるのか?」
それを考えながら、教室環境の整備に取り組む必要があります。
逆に言うと、入っただけで乱雑さを感じる学級では「何かが」上手くいっていません。そして、環境整備ということに無頓着な教師が居るということだけ、よく分かります。
掲示物のちょっとした乱れを直すことからも、教室環境は改善していけます。
教室内にいくつもの「グループ」ができる
学年にもよりますが、いくつかの「グループ」に分かれてしまい、子供がその内部での評価を主に気にしすぎると、学級という全体への意識が無くなっていきます。
グループでは、その中で通用する価値観やルール、仲間関係があります。まだ十分に社会化されていない子供にとって、自分たちで善悪を判断することは難しいですので、グループ内部でねじれた人間関係になったり、いじめが起こったりします。
何か問題が起こった場合でも、子供たちはグループを優先し、大人の介入を拒みますから、問題が悪化、長期化する可能性があります。
そういった負の影響を及ぼすグループが、教室内にいくつも誕生します。
ここまで来ると、崩壊が極まった感になります。
まとめ
学級崩壊クラスの特徴
- 教師が「力づく」の指導になっていく
- 子供たち独自のルールができる
- 教室が乱雑になる
- 教室内にいくつもの「グループ」ができる
ここまでさせる根本原因は「教師と子供との信頼関係の欠如」だと思います。
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