学級崩壊を起こす先生には、一定のタイプがあります。
今回は、どんな先生が学級崩壊を起こしやすいのか、まとめました。
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初任者の先生
まず、一番始めに考えられるのが「初任者」の先生です。先生1年目ということです。
教員1年目は、分からないことだらけなので、仕方が無い面もありますが...。
初任者ですから、学校のことも、子供のことも、学級運営のことも、はっきり言ってよく分かっていません。教員免許を取る過程で学んだことは、そのほとんどが「座学」ですので、現場の仕事では、一切役に経ちません。少なくとも、すぐには。
どんな先生でも、円滑な学級運営をするには1年の経験が必要です。学校の行事は1年単位ですので、1年間経験してみないと、どのような流れで学級経営を進めていった方がいいのか、分からないからです。
仮に「児童館」や「塾講師」などのバイト経験があったとしても、学級担任は、
・学習指導
・生活指導
・保護者対応
・校内分掌(学校内の仕事を、いくつか担当する)
学習指導に特化した「塾講師」でも、生活指導に特化した「児童館」でもない、いくつか性質の異なる仕事を、同時並行的に行っていく必要があります。そういった仕事に慣れるまで、落ち着いて学級担任の仕事をすることは難しいです。
それに、一度やってみないと、自分の指導スタイルや子供とのほどよいやり取りが体感できません。子供との上手い距離の取り方は、トライ&エラーで試行錯誤していくほか、上達する道はありません。遠すぎても指導が入らないし、近すぎても「友達」になってしまい、先生になれません。
その試行錯誤の1年間で、何かの「地雷」を踏んでしまい、崩壊する...よくある話です。
自我が強すぎる先生
自我が強すぎるあまり、強い指導を使い過ぎてしまう先生も、学級崩壊させるタイプです。
…私は、このタイプが一番苦手です笑 だって、人の忠告を全然聞かないんですもん。
このタイプの先生は、とにかく、
そう思っています。思考パターンとしては、
・今まで、自分はある程度の実績を残してきた。(学業・スポーツ・仕事など)
・だから、自分が歩んできた道に間違いはない。
・今までも、自分の指導は子供達に好かれてきた。
・だから、自分が今行っている指導には、問題がない。
そんなロジックでしょうか。自分に自信がありすぎる...とも取れますし、自分が置かれている立場が良く分かっていない...とも取れます。
結果、周囲の状況や子供の気持ちが分からず、一方的な指導になってしまい、崩壊への道へ...というパターンです。
極々まれにですが、気質(性格?)的に人の話を聴くことができないタイプの先生もいます。教職は公務員としての働き方が多いので、一度雇用されてしまうと、定年までクビにならずに働く事ができます。また、仕事の状態としても子供を相手にして、一方的なコミュニケーションを取っている場合がほとんどです。
つまり、大人相手に正常なコミュニケーションが出来るか、その力が問われる場面が意外とありません。閉じた世界で仕事が出来てしまえば、続けていくことができます。
結果、一人の大人としてまともなコミュニケーションが出来ないのに、その事が発覚せず、ずるずると教職を続けてしまい,,,なんてことも起こります。
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放任主義すぎる先生
それが教師としての「主義」なのか、単に何をすればいいのか「分からない」のか。
とにかく、放任主義で全然子供に指導をしない先生が、どの学校にも必ず一定数います。
放任先生は、大人の前では饒舌に「教育論」を語り出したりするんですよね。。
こんな先生の動きとして、
・授業が一方的。教師がただひたすらしゃべって、終わる。
・授業中に子供が勝手な動きをしていても、まったく気にしない。というか、そこへ目を向ける事ができない。
・目の前で子供がけんかをしていても、止めない。
・保護者の前では「安心してください」「こんな風に指導しています」などと、具体性に欠けた理想論ばかり言う。
・対大人との仕事(職員室作業や会議など)では、やる気を出したり、積極的に発言したりする。
子供に指導して対価をもらうのが、教員の仕事です。...が、こういったタイプは、その基本ができていません。「事なかれ主義」と言ってもいいです。
特に「公務員としての教職」に慣れきってしまうと、そして何十年も同じ事を繰り返してしまうと、自然とこういった動きが出てきてしまいます。仕事がマンネリ化した時に、改めて自分を成長させようと努力出来る人が、本物の教師ですが、残念ながら、そんな人は多くありません。
また「子供に対しては放任主義が一番だ」と頑に信じ込んでしまっている先生もいます。それはケースバイケースであって、「いつでも熱い指導」も「いつでも放任主義」も間違いです。両者の中間点を上手く取れるか、教師としての指導の見せ所はそこだと思いますが...。
結果として、放任主義の先生に当たってしまったクラスは、適切な指導がなされないので、崩壊への道を辿ってしまいます。
優しすぎる先生
ある意味、放任主義と近い話なのかと思いますが、子供に気を使うあまり「優しすぎる先生」になってしまっても、崩壊への引き金を引いてしまいます。
最近は、少しのミスでも過大に責められてしまう風潮があるので、事を荒立てたくないから「優しく」なってしまう先生も多いと思います。「優しすぎる」難点は、適切な指導が出来なくなってしまうことです。
- 子供のどのような行動にも「優しく」接してしまう。
- 子供たちが「この先生の前では何をしても許される」と思う。
- 子供たちの行動がエスカレートする。
- エスカレートした行動に、先生は慌てて指導する。
- 子供たちは「話と違うじゃん!」と思って、先生の指導に反発する。
- 先生は更に強い指導に切り替える。
- 子供たちは、更に反発する。あるいは、無視する。
ありがちなパターンです。
教師が子供に対する本当の優しさとは、
・子供の行動範囲や行動条件を、ある程度限定しておく。
・その理由は、子供が納得するまで言葉で伝える。
・一定の行動範囲や行動条件の中での試行錯誤は、基本許し、見守る。
子供たちは、何度も失敗して成長していくべき存在です。ただし、その失敗が取り返しのつかないものにならないよう、大人が見守る必要があります。
教師は、子供たちが成長する環境を調整していく存在ですので、失敗できる環境を整える、つまり「取り返しのつかない失敗は避けられるような環境調整をする」ことが仕事です。
「優しすぎる先生」には、これができません。何でも許してしまうので。
まとめ
- 初任者の先生
- 自我が強すぎる先生
- 放任主義すぎる先生
- 優しすぎる先生
極端に言ったら、こんなタイプが崩壊させます。実際の現場は、こんな風に奇麗に分かれるわけではなく、様々な要素が絡み合って、上手く行かなくなってしまいます。
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