学級担任は「経営者」
小学校学級担任の仕事が他の校種(中学校や高校など)と大きく異なるのは「経営者」としての能力が問われていることです。
小学校では、多くの教員が学級を担任します。(専門科目の教員、特別支援学級の教員など、その中でも他の職種はありますが)
中学校、高校でも、教員は学級担任になりますが、小学校と大きく違ってくるのは、その学級の子供たちと接する「時間の濃さ」です。
中学校、高校は「教科担任制」ですので、教員は自分の専門教科を教えます。自分の授業が第一であって、自分が担任の学級に関わる時間はあまりありません。(「保健体育の男性教員が学級担任である」など、自分の学級の授業を行えないこともあります)
小学校の学級担任は(教科担任制でないかぎり)自分の学級の授業を全て担当します。つまり、自分の学級の子供たちと、一日中生活を共にします。
そこで試されてくるのは「授業力」もありますが、その前に教員と子供、子供同士の関係をマネジメントしていく「経営力」です。
教員と子供、子供同士の関係を良好に保ち、また子供一人一人にとって居心地が良く、自分の力を発揮できる空間を作り上げられているのか、その点に対する担任の「経営力」が問われます。
今回は、そんな学級担任が気をつけることの基礎を、3点まとめました。当たり前のことですが、意外とできていない先生が多いです。
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言葉づかい
一つ目は言葉づかいです。子供同士の言葉に気を配ることも当然の指導ですが、担任が子供にかける言葉についても、言葉自体の強さやタイミングに配慮すべきです。
人と人との関係は言葉で始まり、言葉で維持されていくものですので、学級内で飛び交っている「言葉」が望ましいものであるか、担任は気にかけていった方がいいです。
例えば、
- 暴力的な言葉
- 馬鹿にするような言葉
- その他、相手の人格を否定する言葉
- 怒鳴る、わめくなど相手を威嚇するような言葉の使い方
など、一般に「あまりよろしくない」言葉が飛び交っているようであれば、それらを根絶できるように指導が必要です。
「少しくらい良いじゃない」という担任の甘えが、こういった言葉の拡大を招き、そこから物理的な問題に発展しますので、「少し」の言葉についても徹底して指導が必要です。
指導についても、担任が上から「ダメ!」と怒鳴るようなことをしたのでは、担任自体が言葉を上手く使えてないですので、時間をかけてゆっくりと言葉で指導していくのが、効果的です。
約束したこと・ルール
「この学級ではルールがしっかりと守られる」という意識を子供たちに持たせないと、学級は必ず崩壊します。間違いなく崩壊します。
様々な場面でクラスのルールを確認すると思いますが、
そういったルールをはっきりさせ、一つ一つ確認して子供たちが守れるように指導を繰り返していきます。
無理なルール、道理が通らないルール、担任の恣意的なルールはダメです。
子供たちと確認して「〜だから、・・・が必要だね」と確認が取れたものから、徹底的に守らせます。
細かなルールが守られてこそ、子供たちは担任の話に耳を傾けます。「学級経営」の基礎の基礎です。
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プラス思考
最後は「プラス思考」です。
学級生活では様々なことが起きます。予定していた以上の出来事が起き、みんなで喜ぶことも、反対に予想以下になって落ち込むこともあります。
学級担任からしてもそうです。
「今日はここまで授業を進めるはずだったのに、◯◯が起きたせいで〜までしか進まなかった...。」
なんてことは、よくあります。毎日そんなもんです。何十人かで構成する集団なので、一人の思い通りにはいきません。
担任は学級の「経営者」として、どのようなことが起きでも「プラス思考」を忘れないようにした方がいいです。
子供からしたら、みんなが絶望的な雰囲気になってしまっても、一人前向きに捉えている担任に対して「かっこいい!」という尊敬の気持ち?をもつはずです。
「経営者」として、子供たちに「プラス思考」で接していく必要があります。
まとめ
小学校学級担任が気をつけること 3つ
1 言葉づかい
2 約束ごと・ルールを守る
3 いつでも「プラス思考」
毎日、自分の思い通りに進まないのが、学級担任の難しさであり、面白さです。
自分の学級経営を楽しんでください。
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