現役教員時代、毎回の授業を組み立てるのが、
本当に面白くて、本当に大変で、
いろいろと苦労した経験があります。
毎回、研究授業のような大作は難しいです。
けど、手を抜きすぎると、まったく意味の無い時間になってしまいます。
そこで、今回は、
私が思う毎回の授業で押さえておくポイントを4つ
紹介します。
もちろん、コレ以外、ポイントはいくつもありますが、
基本の基本は、
45分の授業を「いくつかの活動の組み合わせ」と考える
ことです。
ユニット化
なんて言ったりもします。
45分を、例えば15分3回の3ユニットが組合わさった時間と考えて、
それぞれのユニットでは何をするのかをデザインしていきます。
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目次
授業を作り上げる4つのポイント
一つ一つの活動内容をどうするか?
ユニット化して考え始めた場合、
その一つ一つのユニット、つまり活動をどうするか、何をするかを考えることから始まります。
子供の視点からすると、大まかに、
「聞く」のか、「読む」のか、「話す」のか、「調べる」のか。
どのような活動をするのか、まず考えることから始まります。
もちろん、全体の狙いから外れてはいけませんが、
狙いを達成できる活動であれば、いくつかの候補をあげて、
その組み合わせを考えていきます。
経験上、1授業を2〜4つの活動に分割すると、上手くいくことが多いです。
それより少ないと子供の思考が停滞気味になり、
それより多いと活動が終わらず、消化不良になります。
大人も45分間、ずっと同じ事をするより、
違った事を少しずつ行った方が飽きませんよね。
ユニット同士の組み合わせはどうするか?
1で活動の候補がいくつか出てきたら、
それらを組み合わせて全体の流れを考えます。
組み合わせの順番をどのようにしていくかが、
ある意味、腕の見せ所です。
例えば、
「①書く→②話す→③書く」
「①聞く→②書く→③話す」
「①調べる→②話す」
など、いくつかのパターンがあります。
いろいろ試してみて、その内容に最適な進行を考えるといいです。
活動の時間配分はどうするか?
それぞれの活動に、どのくらいの時間を配分するか。
最終的なバランスを考えます。
例えば、
「①聞く(5分)→②調べる(30分)→③話す(10分)」
などなど、です。
これが、
「①聞く(30分)→②調べる(10分)→③話す(5分)」
では、子供の学習ではなく、教師の発表会になってしまいます。
また、
「①聞く(5分)→②調べる(10分)→③話す(30分)」
では、②調べる時間が短すぎ、子供に不満が残ることや、③話す時間が長過ぎて、集中力が無くなってくることが、想像できます。
そういったことを予想しつつ、最適と思われる時間配分を考えていきます。
準備する物はあるか?
全体の構想が決まったら、あとは準備物の確認です。
授業に必要な物を大きく2つに分けると、
教師が必要な物と子供が必要な物
になります。当たり前ですが...。
ただ、必要な物を、
「それが無いと進まない物」
と、
「別に無くても構わない物」
に分けて考えることが、とても大切です。
そして、「別に無くても構わない物」は、あえて用意しません。
教師は心配性です。
だから、何でも準備したがります。
そして、ほとんど使いません。
だから、準備段階で「見切る」ことがとても大切です。
まとめ
授業の構成については、いろいろな考え方、組み立て方があります。
よく「目標からぶれないように」と言われますけど、
毎回の授業で、そんなことを細かに考えてはいられません。
はっきり言って。
けど、目標は大切なので、
1回の授業ではなく、単元、学期、学年を通して達成すれば良いです。
そう思って、毎回の授業を気楽に進めることが、
授業術最大の秘訣なのではないでしょうか。
毎日、楽しく!
以上、おーかどでした!
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