【初任者教員の必要知識】ずっと緊張する状態に、人間は慣れていない

「緊張感」とは人間にとって特別な感情

脳科学や精神医学などの研究からすると、人間の脳は少なくとも20万年前より変わっていないそうです。

これは、人間がまだアフリカのジャングルで生活し、木の実を集め、動物を狩り、また肉食動物に襲われていた時から変わっていないことになります。

太古の昔、人間にとって「緊張感」とは、どのような意味があったのでしょうか。

 

それは、大型肉食動物や猛毒生物など、自分が勝てない動物に襲われた時に、自分の身を守るためです。

緊張することで、血流を中枢部に集めて皮膚表面からの出血を抑えるとともに、神経を研ぎすませて生き延びる術を探す、そういった体の働きです。

 

緊張した時、人間の体の仕組みは太古の昔と変化がありませんが、昔と現代と大きな違いがあります。

 

それは、現代は「ずっと緊張し続けるようになった」ということです。

太古の昔、肉食動物に襲われるのはせいぜい一瞬です。

しかし、現代は朝から晩まで緊張し続けることになってしまいました。

朝の満員電車、昼間の仕事、夜の付き合い...。

 

一つ一つは小さな緊張かもしれませんが、それが重なると大きな緊張になります。

繰り返すと、もともと「人間は緊張し続ける」ことに慣れていません。

重なった緊張感は、様々な体や心の病気として表面化してしまいます。

 

そういった状況を防ぐために、一人一人の緊張感を少しでも和らげる必要があります。

特に「組織」で他者と関わりあいながら活動するとき、人間は緊張感をもちやすいですので、その「組織」の在り方を見直していくことが有効な手だてになります。

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組織での緊張感を無くす必要

同じ仕事をしていても、良い人間関係のもとで仕事をするのと、ギスギスした人間関係の中で仕事をするのでは、全然充実感が違います。

精神疾患で休職する人の大多数を占める原因は「職場での人間関係」ですので、そこを改善するだけでも、大きな成果があります。

 

人間関係が悪い組織をそのままにしておくことは、経営者にとっても不利益です。

人間は自分が認められている組織に対して「自分の能力以上の活動」をしようと力を出す生き物ですので、お互いに認め合っていない組織は「必要以上」の力を個々人が発揮しません。

ということは、その組織の伸びしろは「今現在まで」ですので、これから衰退していくことはあっても、成長していくことは絶対にありません。

居心地の悪い場所から、人はいなくなります。新しい力が入ってきても、その居心地の悪さにまた出て行くことになります。

 

居心地の良い、つまり「緊張感」の少ない組織をつくりあげることが、個人のためにも組織のためにも、絶対に必要です。

 

人間が人間らしく働け、学べ、活動できる環境

個人にとっても「緊張感」が少ない、居心地の良い場所は必要です。

先ほど話したように、個人の力を発揮できることもそうですが、さらに「何か問題が起きたとき、それが個人の責任になりにくい」ことがあります。

そもそも、その組織の構造が引き起こしている問題なのに、個人の責任にされてしまうことが多々あります。

「あいつの心が弱いせいだから」「あいつはやる気が無いからだ」

これは違います。

人間は自分が所属する組織に合わせたように、行動パターンをつくります。

 

「何か問題が起きてしまった=個人をそこまで追い込んだ組織に問題がある」

まず、このように考える組織であれば、必要以上の責任を個人が負わなくて済みます。

居心地の良い組織は、個人に対しても優しくあります。そういった組織が、個人が人間らしく活動できる基盤になっていきます。

 

環境をデザインすれば、個人は生き生きできる

個人、一人一人が集まって組織は形作られますが、その組織からも個人は影響を受けています。

つまり、より一人一人の個人を生かしていくためには、その組織の在り方を見直し、変えていく必要があります。

個人の能力や生き方は、その個人が属する環境に大きく左右されます。環境を変えていくことで、個人の力もより活かせるものに変えていくことができます。

個人一人一人の能力を高めることも大切ですが、組織の環境をデザインするという発想も、同じく大切なのではないでしょうか。

 

まとめ

ずっと緊張する状況に、人間は慣れていない

1 緊張感は人間にとって特別な感情

2 現代は緊張感を持ち続けることが多くなった

3 組織での緊張感を下げることが、人間が人間らしく生きられる秘訣

4 そのために、組織の在り方を見直す必要がある

今回は「緊張感」という入り口から、組織の関係の見直し、つまり「チームビルディング」の有効性について話を進めていきました。

「個人を生かすために、組織の在り方を見直していく」そういった発想に一人でも多くの人がなって頂ければと思います。

以上、おーかどでした!

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おーかど

元教職歴7年です。 教員時代は1年生から6年生の学級担任と特別支援教室の担任の経験をしました。子供達曰く「楽しくて恐ろしい?先生」だそうです。色々、叱り過ぎたかなぁ・・・。 妻と娘との3人暮らしです。 箱から出しまくったティッシュを静かに戻したり、散乱したおもちゃをけなげに片付けたり、腕を引っ張られてもだまって付いていったり、と、娘の育児に奮闘するイクメン・・・のつもりです。いや、ママには勝てません! 趣味は、サイクリングに読書に登山にスノーボードに、と目新しいものに片っ端から手を出しています。