「ラーニングピラミッド」を知っていますか?
「学習定着率」(学習したことが、どれくらい学習者に残っているのか)を調査してまとめたピラミッドです。
詳しくは、ググってください。見やすいピラミッドが出てきます。
アメリカの教育学者、心理学者の研究により明らかにされたものですが、ここで衝撃的なことが明らかにされました。
なんと、
講義の学習定着率は5%!
つまり、話を10分聞いたとしたら、
そのうち本当に理解出来ているのは30秒だけ、
ということです。
「話したことが、なぜ伝わらないのか?」
この記事のテーマはこれにて終了です。
だって、5%しか残らないから!
それを逆手に取り、
「では、どうしたら伝えたいことが伝わるのか?」
まとめてみました。
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「聞く」5%、「読む」10%、「見る」20%
ラーニングピラミッドによると、このような定着率になるそうです。
この3つに共通しているのは、いずれも「受け身の学習」ということです。
学習者が自分から行動せず、
「聞くだけ」「読むだけ」「見るだけ」
になると、学習効率はとっても低下します。
これを教える側からすると、
「なぜ、ちゃんと話して、読ませて、見せているのに、こんなに伝わっていないのか?」
という疑問になります。
でも調査で分かってしまっていることのなので、仕方ないです。
「体験する」75%、「教える」90%
授業をしたことがある人(あまりいないかもしれませんが...)は、こんな体験したことがあると思います。
自分で行った授業が終わったとき、その授業内容について、
「なるほど、こういうことだったのか!」
と気づいて納得すること。
自分が行った授業なのだから、当たり前じゃないか!と思われますが、
ラーニングピラミッドからすると、これは正しい反応みたいです。
ピラミッド上、一番学習効果があるのは「人に教えること」
次は「自分で体験すること」だそうです。
皮肉な話ですが、ある授業を受けた結果、
「一番納得して」「一番学習が進んだ」のは、
その授業をした教師本人
です。
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授業への応用
教育者からすると「ではこの結果を現場で活かしてやろう」となります。
それが昨今話題となっている「アクティブラーニング」(学習指導要領では違う言葉があてられるようですが、同じ意味です)です。
ざっくり言ってしまうと、
・今までの「聞くだけ」「読むだけ」の授業はやめよう。
・これからは「体験」や「教える」活動を入れてみよう。
こんな感じです。
全部が全部、こんな授業にするのは難しいと思いますが、授業の方向性として、
自分で活動する
場面を入れていった方が、結果として教師も教えがいがあるし、子供たちの理解も進みます。
まとめ
ラーニングピラミッドより
・学習定着率を上げることが、より良い学習につながる。
・「聞く」5%、「読む」10%、「見る」20%
・「受け身」になってしまう学習は学習定着率が悪い。
・「体験」75%、「教える」90%
・「自分から」活動する学習は学習定着率が良い。
テーマに戻ると「話したことは伝わりません。だって『話す』という行為だからです」が結論になります。
相手に何かを伝えたいのであれば、様々な方法を考えてみるのが良いですね。
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