日本国内に数多くある資格の中でも、特に有名なものではないでしょうか?
教員免許です。
そこまで資格に詳しくなくても、名前は聞いたことありますね。
教員免許を取得するためには、短期大学卒業以上の学歴と、個々の免許に当てはまる分の単位数が必要です。(臨時免許状などの特別な免許を除きます。)
例えば、私は小学校教員免許状を持っていますが、取得するために小学校教育に関する授業を十数単位取得する必要がありました。
大学では、よく「教職課程」や「教職単位」なんて呼び方をされており、一般の授業とは別に「教員免許を取るための授業」と意識されています。
今回は、そんな教員免許を取得することのメリットとデメリットをまとめました。
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目次
メリット
学校教育について詳しくなる
最初にも書きましたが、教員免許を取得するためには、その免許状に関する授業を受けて単位を取る必要があります。
私は、小学校免許の他に、中学校「社会科」、高等学校「公民科」、幼稚園の免許を持っていますが(何でこんなに取ったのかは、また別の記事にします。)
それには、それぞれの単位が必要でした。
小学校免許を取るためには、もちろん小学校で教えることになる国語・算数・理科・社会科・体育などの教科教育法に関する授業や、学級運営のための授業、学校教育に関する法律の授業など、決められた授業を受けました。
中学校と高校免許は専門科目が社会科ですので、歴史や地理、政治経済など専門科目について深く学ぶ授業がメインになりました。
幼稚園は、幼児の発達について言葉や環境、表現、健康などの分野を学びました。
それぞれ学んでみて無駄なことは一切無く、学校種も違っていたので学校教育全体について大きな視点で学べました。
将来の進路が教職でなくても、誰しもが関わった、あるいは関わることになる学校教育について、ちょっとでも足を突っ込んで勉強することができます。
教員採用試験が受けられるようになる
この資格の特徴なんですが、資格を持っているだけでは「ただの紙切れ」です。
資格の力が発揮されるのは「教員採用試験を受けるとき」と、
受かってから「学校教育現場で働くとき」の2点です。
採用試験に合格しないと現場では働けないので、言ってしまえば教員免許とは、
教員採用試験の受験資格証
です。それ以外の何物でもありません。
これ取ったからといって、良い指導ができるわけじゃないし、独立開業して儲けられるわけでもないですから。
信用が上がる?
私が田舎の出身だらなのでしょうか。時代が変わって今はそんなことないでしょうか。
「教員免許持ってる」と言うと、
「優秀だね!」と言われます。
...以上です!(笑)
しかも、田舎の話なので、都会ではそんなこと無い気がします。
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デメリット
時間と労力がかかる
お話したように、単位をそうとう取らなければいけないので(そもそも大学(短大)に入らなければいけないので)時間がかかります。
資格は何でもそうかもしれませんが「独学して試験に合格したらもらえる!」というタイプでは無いので、地道にコツコツ勉強する必要があります。
私は高校免許を通信大学に通って(働きながら)取得しました。その初回に、でかい段ボール箱が大学から送られ、中に15冊の教科書とレポート用紙が入っていました。
そのレポート(教科書を読んで内容をまとめる)期限が、
...6ヶ月後...!
半年間、仕事から帰ってくると黙々とレポートを作成した記憶があります。(結局、レポートは30枚以上提出することになりました)
お金がかかる
上の話の続きですが、学校に通う以上お金がかかります。
大学に入るのであれば、卒業に最低4年かかりますので、その間の学費、
さらに教職課程を取るため、別途受講料が発生する場合もあります。
その「時間」「労力」「お金」を使ってまで取りたいのか、考えてみてからでないと上手な決断にならないかと思います。
免許を使う場面が限られている
先ほど話した通り、免許は所詮、
教員採用試験の受験資格証
です。
社会生活一般で、この資格を使う場面はありません。
一部、教育系企業に就職する時に資格が評価されることもありますが、免許を持っていないと出来ない仕事は無いですし、免許をもっていたらか給与や待遇面で優遇されることもないです。
「教育系公務員」に成ることができる資格でしかありません。
だから、本当に先生になりたい人以外は、取るメリット無いです。
まとめ
教員免許を取るメリットとデメリット
メリット
1 学校教育について詳しくなる
2 教員採用試験が受けられる
3 信用が上がる?
デメリット
1 時間と労力がかかる
2 お金がかかる
3 免許を使う場面が限られている
自分の貴重な時間を使うわけですので「自分はなぜ取りたいのか?どうして取ったのか?」をはっきりさせると、後悔が無いかと思います。
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